'23年11月16日 更新
メタン資化細菌はメタンだけを栄養・炭素源として生息している。そのメタン代謝の最初の反応で,活性中心に鉄や銅を持つメタンモノオキシゲナーゼ(sMMO, pMMO)が酸素分子を還元的に活性化してメタンを選択的にメタノールに変換する。人類にとって,メタンは石油に代わる炭素資源として重要であり,メタンを選択的にメタノールに変換できる触媒の開発が盛んに研究されている。第56回酸化反応討論会において,藤川恭祐さんは,pMMOの活性中心を模倣したバイオインスパイアード錯体として小寺グループで開発されてきた三核銅錯体が選択的メタン酸化を触媒し,効率的で高い触媒活性を示すことを報告した。今回の研究では,三核銅錯体と過酸化水素の反応における中間体の分光学データや酸化活性種の効率的で高いメタン酸化活性が理論(DFT)計算から裏付けられた。これらの研究内容が評価され優秀ポスター賞を受賞した。
亀谷陽平 九州大学先導研 研究員
塩田淑仁 九州大学先導研 准教授
吉澤一成 九州大学先導研 教授
小寺政人 同志社大学大学院理工学研究科 教授
受賞名
優秀ポスター賞発表題目
三核銅錯体による効率的過酸化水素活性化に対する実験的,理論的研究発表者
藤川恭祐 同志社大学大学院理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻2年次生連名者
田中皐晴 同志社大学大学院理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻修了亀谷陽平 九州大学先導研 研究員
塩田淑仁 九州大学先導研 准教授
吉澤一成 九州大学先導研 教授
小寺政人 同志社大学大学院理工学研究科 教授
メタン資化細菌はメタンだけを栄養・炭素源として生息している。そのメタン代謝の最初の反応で,活性中心に鉄や銅を持つメタンモノオキシゲナーゼ(sMMO, pMMO)が酸素分子を還元的に活性化してメタンを選択的にメタノールに変換する。人類にとって,メタンは石油に代わる炭素資源として重要であり,メタンを選択的にメタノールに変換できる触媒の開発が盛んに研究されている。第56回酸化反応討論会において,藤川恭祐さんは,pMMOの活性中心を模倣したバイオインスパイアード錯体として小寺グループで開発されてきた三核銅錯体が選択的メタン酸化を触媒し,効率的で高い触媒活性を示すことを報告した。今回の研究では,三核銅錯体と過酸化水素の反応における中間体の分光学データや酸化活性種の効率的で高いメタン酸化活性が理論(DFT)計算から裏付けられた。これらの研究内容が評価され優秀ポスター賞を受賞した。
亀谷陽平 九州大学先導研 研究員
塩田淑仁 九州大学先導研 准教授
吉澤一成 九州大学先導研 教授
小寺政人 同志社大学大学院理工学研究科 教授
受賞名
優秀ポスター賞発表題目
三核銅錯体による効率的過酸化水素活性化に対する実験的,理論的研究発表者
藤川恭祐 同志社大学大学院理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻2年次生連名者
田中皐晴 同志社大学大学院理工学研究科 博士前期課程 応用化学専攻修了亀谷陽平 九州大学先導研 研究員
塩田淑仁 九州大学先導研 准教授
吉澤一成 九州大学先導研 教授
小寺政人 同志社大学大学院理工学研究科 教授