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情報工学専攻

情報工学専攻

博士前期課程は、21世紀の社会基盤となる情報システムを開発するために必要となる、情報の処理と伝達に関する、高度で幅広い知識を身につけることができる教育の実現を目指しています。更に、これからの情報システムには、環境に優しく、かつ、知的な処理能力を持っていることが求められています。このため、計算機科学、情報の処理と伝達に関わる「情報分野」と、人の知的働きを模して、あるいはそれを工学的に応用できる「知能分野」との2つの分野の知識をバランス良く教育することを目指しています。具体的には、上記2分野に関する講義科目をそれぞれ設けており、その両分野の履修を通じて、理論的側面を中心とする幅広い知識を身につけることが可能となるよう配慮しています。一方、研究面でも、研究室における研究実験を通じた修士論文提出のみではなく、学会等での発表・議論をできるだけ経験させることにより、世界トップレベルの技術者・研究者となるための基礎的能力の養成に努めています。

博士後期課程は前期課程と同様、21世紀の社会基盤となる情報システムを開発するために必要となる、情報の処理と伝達に関する、高度で幅広い知識を身につけることを目的としています。このため、前期課程より一歩進んで、研究者として活躍することを可能とするだけの、高度な研究能力の養成を目指しています。具体的には、学位論文を目指した研究並びに学会での発表・討論を通して、特定分野の深い知識・創造力を養成するのみでなく、他分野の研究内容についても理解できる力を養成するため、セミナー科目などを通した、幅広い見識・能力の習得を可能としています。更に、グローバリゼーション時代に対応し、外国語で情報を発信でき、受信できる能力を育成するため、学術国際会議での発表等の場を積極的に設定する指導をしています。

研究クローズアップ

研究クローズアップ

1990年代初頭のWorld Wide Webの登場とともに、インターネットは大学の研究室や企業のオフィスから各家庭にまで普及し幅広く利用されるようになりました。一方で、マイクロプロセッサ が小型で安価になるにつれ、家電製品やゲーム機、携帯電話から自動車に至るまで、様々な組込み機器にコンピュータが搭載されてきました。今後も、個人が利用できるコンピュータ環境はますます普及し高度化していくものと考えられます。

現在、オフィスや家庭環境はもちろん、電車や自動車による移動中まで、地理的に分散された機器をIPv6によりインターネット接続することが考えられています。しかし、IPだけでは機器同士を接続できても、各機器の特性を活かし協調させて利用できるようにはなりません。一方で、家電機器や情報機器を家庭内のローカルネットワークに接続し相互に機能を提供し連携するため、DLNA(Digital Living Network Alliance)においてUPnP(Universal Plug and Play)の利用が検討されています。今後は、世界中に偏在する計算資源を連携するなど、グローバルネットワークを経由して、異なるローカルネットワーク内の機器間での相互連携が求められています。しかし、UPnPはもともとローカルネットワーク内での連携を前提として設計されており、グローバルネットワークを経由して機器連携を行うことが困難な仕組みとなっています。

この問題を解決すべく私たちはSOAPを利用したWebサービスにより機器情報を管理し、セキュリティを考慮したUPnPゲートウエイにより機器操作メッセージやストリームデータの転送を行うための機構を研究しています。ローカルネットワークに接続された機器(コントロールポイント)から送信するメッセージをゲートウエイが受信し、連携したいローカルネットワーク上に存在するゲートウエイのWebサービスに転送することにより、グローバルネットワークを介して異なるローカルネットワーク上の機器連携を実現しています。コンテンツの管理はグローバルネットワーク上のサーバで行い、連携するすべてのローカルネットワークからシームレスに接続できる仕組みを用意しています。また、音楽や動画などのストリームデータは、 IGD(Internet Gateway Device)プロトコルを利用したポートマッピングおよびUDPによるパケタイズの2つの方式を利用してローカルネットワーク間の中継を行っています。

目指すべき人材(物)像、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー

目指すべき人材(物)像、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー

カリキュラムマップ【情報工学専攻】