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生態情報解析研究室
研究内容
生物は、種内・種間で多様な相互作用を持ち、その行動や形質は、互いに影響し合い競い 合う中で長い進化の過程を経て形成されてきた。本研究室では、こうした生物間相互作用 が引き起こす現象に注目し、数学や計算機の力を活用して、それらの行動や現象を生み出 すメカニズムを理論的に整理する、数理生態学分野の研究に取り組んでいる。
主な研究テーマ
1.ゲーム理論に基づく社会行動の進化ダイナミクスの理論的解明
種内・種間の協力関係や競争関係では、しばしば「他者の行動によって自身の最適行動が変わる状況」が生じる。本研究室では、このような社会的相互作用における進化動態を対象に、環境変動、協力・競争のプロセスの違い、「個性」が生じる条件などに注目し、ゲーム理論に基づく理論的解明を進めている。
2.自然界で見られる多様な行動・進化を引き起こすメカニズムの解明
花が開花中に色を変える花色変化、植物の防衛形質にみられる多型、サメの活動時間帯の多様性など、野外で観察される多様な行動・生態現象に注目し、数理モデルによる理論的整理を通して、それらを引き起こすメカニズムの解明に取り組んでいる。これらの研究は、多様な分野のフィールド研究者との連携のもとで進めている。
3.ビッグデータと理論モデルを統合した人間行動の数理研究
近年急速に蓄積されている人間行動に関するビッグデータと理論モデルを組み合わせ、人間の行動原理を解明する研究を進めている。たとえば、宿泊予約データを用いて、新型コロナ感染拡大に対する将来への恐怖感や行動変容のパターンを推定する研究を行っている。また、人間の行動変化が感染症拡大に与える影響を含めた新たな理論モデルの構築にも取り組んでいる。