このページの本文へ移動
ページの先頭です
以下、ナビゲーションになります
以下、本文になります

ネットワーク情報システム研究室

教員

佐藤 健哉(教授)Kenya SATO

DB

研究分野 モノのインターネットによる分散処理技術
研究室 KE-108
TEL 0774-65-6297
FAX 0774-65-6801
研究室のHP https://nislab.doshisha.ac.jp
E-mail ksato@mail.doshisha.ac.jp

小板 隆浩(教授)Takahiro KOITA

DB

研究分野 人間/IoTとクラウドの融合型分散処理システム
研究室 KE-109
TEL 0774-65-6261
FAX 0774-65-6261
研究室のHP https://nisk.doshisha.ac.jp
E-mail tkoita@mail.doshisha.ac.jp
ネットワーク情報システム研究室web siteへ

研究内容

研究の背景と目的

研究の背景と目的

1960年代に初めて商用となったメインフレーム(汎用大型計算機)は、専用のコンピュータルームに設置され、通信回線を利用して、1台のコンピュータを複数の人で同時に利用していました。1970年代になるとミニコンと呼ばれるコンピュータが普及し始め、1980年代になると、オフィースオートメーションやファクトリーオートメーションなどで、グラフィック処理や数値計算を行うワークステーションがLANで接続され利用されるようになりました。一方、1970年代後半から1980年代にかけて登場したパソコンは、1980年代後半から90年代にかけてインターネットで接続され、WWWの登場とともに、オフィースや研究室はもちろん、家庭にまで普及し幅広く利用されるようになりました。マイクロプロセッサが小型で安価になるにつれ、家電製品やゲーム機、携帯電話から自動車に至るまで、様々な組み込み機器にコンピュータが搭載されてきました。今後も、個人が利用できるコンピュータはますます増加していくものと考えられます。現在、オフィースや家庭、電車や自動車による移動中と、地理的に分散された機器を、IPv6を利用してインターネット接続することが考えられています。しかし、それだけでは、相互に接続はできても、各機器の特性を活かし、協調させて利用できるようにはなりません。真のユビキタスネットワークを実現するためには、これら分散されている資源を有機的に結合し、それぞれの利用者にとって最適な仮想的統合コンピューティング環境を提供する必要があると考えています。

研究テーマ概要

研究テーマ概要

"The Network CONNECTS the People"を基本コンセプトとして、パソコンや大型計算機から、身の回りの家電や自動車などの組み込みシステムまで、ネットワークによりコンピュータを融合し、いつでも、どこでも、誰もが利用可能なコンピューティング環境を提供できる情報システムの構築を目指しています。具体的には、世界中のコンピュータを結合し仮想的に高性能コンピュータを実現するグリッドを用い、多様なユビキタス・コンピューティング資源を有効活用するための分散システム環境に関する研究を行っています。

主な研究テーマ

デジタル・ホームネットワーク

XMLを利用したサーバ・クライアントモデルにより、Plug and PlayおよびストリームデータのQoS保証を実現するマルチメディア・アプリケーション・プラットフォーム(SONICA: Service Oriented Network Interoperability for Component Adaptation)の構築を行っています。コマンドやデータの利用方法が既存システムに登録されていない未定義機器に対応するため、UPnP(Universal Plug and Play)やHAVi(Home Audio Video Interoperability)で利用されるソフトウエアモジュール転送ではなく、クライアント・サーバモデルを利用し、リンク情報をやりとりすることで、容易にネットワークの構築が可能です。
デジタル・ホームネットワーク

Gridコンピューティング

ゲノムアプリケーションをGrid環境で効率良く実行するため、計算機やネットワークの情報の適切な管理、処理の割り当て、および、実行を行うためのミドルウエア設計を行っています。具体的には、たんぱく質シーケンスを解析するゲノムアプリケーションであるInterProScanやHMMerなどを対象に、Grid環境で効率良く実行することを目的とし、スケジューリング機能やモニタリング機能の実装を行っています。一台の計算機やPCクラスタなどの均一な計算機で、ゲノムアプリケーションを並列に実行することは容易です。しかし、多数の性能の異なる計算機が、多様なネットワークに接続されているGrid環境の場合、計算機やネットワークの情報を適切に管理し、処理を割り当て・実行する必要があります。
Gridコンピューティング

センサネットワーク

自動車や小型飛行体などの複数の移動体が自律・分散・協調して動作するため、リアルタイムで情報交換および制御を行うセンサネットワークで利用可能なアドホック・ネットワークに関するプロトコルの研究開発を行っています。アドホック・ネットワークとは、基地局などのインフラストラクチャを必要とせず、無線通信機能を持った各ノードが自律的にネットワークを構成する技術で、ユビキタスネットワーク社会における主要技術として位置付けられ、センサ情報の収集、災害時の非常通信、会議などのイベント、個人サービスなどへの応用が期待されています。また、具体的には、ITS(Intelligent Transport System)において、自動車に情報を提供する通信手段としての路車間通信に加えて、車車間通信では、車両間で直接通信を行い、車両接近警告、協調走行などへの応用の検討を行っています。
センサネットワーク