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理工学研究科の盛満正嗣 教授の「革新的水電解用電極技術の研究開発」がNEDO事業に採択

'23年8月28日 更新
 本学大学院理工学研究科の盛満正嗣 教授が提案した「革新的水電解用電極技術の研究開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業・水素利用等高度化先端技術開発」1,2)に採択されました。
 水素はカーボンニュートラルの実現に必要な2次エネルギーであり、水電解は再生可能エネルギーを利用して水素を製造できる基盤技術です。しかし、水素をより高い効率で製造し、長期にわたって安定かつ私たちが利用可能な価格で製造するためには、水電解技術で最も重要な電極の高性能化が必要となっています。
 「革新的水電解用電極技術の研究開発」プロジェクトでは、盛満教授が開発したパイロクロア酸化物触媒NBROおよびMBRO3,4)を水電解のアノード5)に用いて、低過電圧・長寿命・低コストな水電解技術を開発します。本プロジェクトでは複数の企業との連携も行い、研究開発から実用化までを一貫して進めることを計画しています。
NEDO水電解事業研究開発概要

「革新的水電解用電極技術の研究開発」概要

 本学大学院理工学研究科の盛満正嗣 教授が提案した「革新的水電解用電極技術の研究開発」が、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業・水素利用等高度化先端技術開発」1,2)に採択されました。
 水素はカーボンニュートラルの実現に必要な2次エネルギーであり、水電解は再生可能エネルギーを利用して水素を製造できる基盤技術です。しかし、水素をより高い効率で製造し、長期にわたって安定かつ私たちが利用可能な価格で製造するためには、水電解技術で最も重要な電極の高性能化が必要となっています。
 「革新的水電解用電極技術の研究開発」プロジェクトでは、盛満教授が開発したパイロクロア酸化物触媒NBROおよびMBRO3,4)を水電解のアノード5)に用いて、低過電圧・長寿命・低コストな水電解技術を開発します。本プロジェクトでは複数の企業との連携も行い、研究開発から実用化までを一貫して進めることを計画しています。
1) 2023年度「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」に係る実施体制の決定について
https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00039.html
2) 2023年度「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」研究開発テーマおよび実施予定先一覧
https://www.nedo.go.jp/content/100961954.pdf
3) パイロクロア酸化物
 金属酸化物の一つで一般式A2B2O7(AおよびBは金属元素)を基本組成とする酸化物。A元素、B元素はそれぞれ1種類の金属だけでなく、複数の金属となる場合もある。
4) NBRO、MBRO
 NBROはNa-doped Bismuth Ruthenium Oxide、MBROはMn-doped Bismuth Ruthenium Oxideの略で、盛満教授の研究室で開発された新しい電気化学触媒。
5) アノード
 アノードは陽極(+極)のことで、水電解ではアノードで酸素が発生し、同時にカソード(陰極、-極)で水素が発生する。
1) 2023年度「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」に係る実施体制の決定について
https://www.nedo.go.jp/koubo/SE3_100001_00039.html
2) 2023年度「燃料電池等利用の飛躍的拡大に向けた共通課題解決型産学官連携研究開発事業」研究開発テーマおよび実施予定先一覧
https://www.nedo.go.jp/content/100961954.pdf
3) パイロクロア酸化物
 金属酸化物の一つで一般式A2B2O7(AおよびBは金属元素)を基本組成とする酸化物。A元素、B元素はそれぞれ1種類の金属だけでなく、複数の金属となる場合もある。
4) NBRO、MBRO
 NBROはNa-doped Bismuth Ruthenium Oxide、MBROはMn-doped Bismuth Ruthenium Oxideの略で、盛満教授の研究室で開発された新しい電気化学触媒。
5) アノード
 アノードは陽極(+極)のことで、水電解ではアノードで酸素が発生し、同時にカソード(陰極、-極)で水素が発生する。